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コロナの影響は?各国のGDP成長率予想とランキング

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コロナの影響は?各国のGDP成長率予想とランキング

2020年は世界的にコロナ禍に見舞われ、経済的に大きなダメージを受けています。各国ともGDPが前年比マイナスと報じられていますが、一体どのような将来予測がなされているのでしょうか?

今回は、世界のGDPやランキング・コロナ禍を受けての今後の予測をご紹介します。

GDPとは

まずはじめにGDPについて解説しておきましょう。

GDPは、Gross Domestic Productの頭文字を取った言葉で、国内総生産と言われます。

内閣府のホームページには以下のように書かれています。

国内で一定期間内に生産されたモノやサービスの付加価値の合計額。 “国内”のため、日本企業が海外支店等で生産したモノやサービスの付加価値は含まない。

内閣府:GDPとGNI(GNP)の違いについて

GDPは、ある一定のエリア、例えば日本なら、日本国内で生まれた価値を集計したものです。
「国内」とあるように、日本国内に住む日本人・日本企業や日本に住んでいる外国人や外国企業が、国内で生み出した経済価値になります。

一方、海外に住む日本人や海外に拠点のある日本企業が、その地で生み出した価値はGDPに含まれません。

GDPにはどんなものが含まれる?

国内で新たに生み出されたモノやサービスには一体どんなものがあるのでしょうか。

  • 民間の消費:民間人が買い物をしたりサービスを利用したりする金額
  • 民間企業の設備投資
  • 貿易収支:輸出金額から輸入金額を引いたもの
  • 政府支出:公共事業や行政サービス

このような、お金を介した経済活動によって発生した金額を積み上げたものです。そのため、「日本国内の儲け」という表現も使われます。

実質GDPと名目GDP

GDPには、名目GDPと実質GDPという2つの考え方があります。

名目GDPはこれまで説明してきたとおり、「日本国内で生み出されたモノやサービスの価値を合計したもの」です。

実質GDPは、名目GDPから物価変動の影響を取り除いたものです。

この違いのわかりやすい例が、大和ネクスト銀行さんのホームページに載っていましたので、これをご紹介したいと思います。

一つの簡単な事例として、パン屋の売り上げを考えてみよう。
1年目に1個200円のパンを1万個販売したとする。この場合1年目の売り上げは200万円となる。そして2年目にはパンの価格が上昇し、1個220円で販売したとしよう。お店の人気もでてきたことから、値上げしたにもかかわらず売れ行きもよく、1年間で1万2,000個販売できたとする。この場合、2年目の売上は264万円となる。

前述したパン屋の売上を例にGDPについて考えてみよう。
1年目を基準にすると、1年目の名目GDP、実質GDPはいずれも200万円で変わらない。しかしながら2年目においては、名目GDPは264万円の評価となるが、実質GDPは物価変動分を取り除いて計算するため、200円×1万2,000個=240万円となる (200円は、物価上昇分の20円を除いた額)。

大和ネクスト銀行:今さら聞けない,名目GDPと実質GDPの違いとは何か

GDPの国際比較(ランキング)

コロナの影響を見る前に、日本のGDPはどのくらいの規模かを把握しておきましょう。GDPの大きい順に並べてみるとトップ10は以下のようになっています。

2018年度GDPランキング

順位国名名目GDP(単位:10億ドル)
1アメリカ20,580
2中国13,894
3日本4,956
4ドイツ3,947
5イギリス2,855
6フランス2,777
7インド2,726
8イタリア2,083
9ブラジル1,868
10カナダ1,716

*中国には香港・マカオを含まない
*出典:OECD”Annual National Account Database”、IMF”International Financial Statistics”、世界銀行”World Development Indicators database”

日本は世界第3位、日本円だと約550兆円ものGDPとなります。
トップ10の後ろに、ロシア・韓国・スペイン・オーストラリア…と続いていきます。

一人当たりの名目GDPランキング(2018年度)

次に、1人当たりの名目GDPをみてみましょう。これも経済的な豊かさを表す一つの指標です。国土の小さな国は、GDPそのものの金額は大きくありませんが、人口で割ると高い場合もあります。

順位国名名目GDP(単位:ドル)
1ルクセンブルグ115,536
2スイス83,162
3マカオ81,728
4ノルウェー81,550
5アイルランド78,335
6アイスランド74,515
7カタール70,379
8シンガポール64,579
9アメリカ62,869
10デンマーク60,897
出典:IMF

アメリカを除くと、比較的小国が多いように感じます。10位以下は、オーストラリア・スウェーデン・オランダ・フィンランドと続きます。北欧・EUの国々が上位に並びます。

ちなみに上記の名目GDPトップ10の国々は、1人あたりのランキングになりますと、このようになります。

GDPランキング順の一人当たり名目GDP

順位国名名目GDP(単位:ドル)
9アメリカ62,869
72中国9,580
26日本39,304
18ドイツ47,662
22イギリス42,580
21フランス42,953
144インド2,038
27イタリア34,321
77ブラジル8,959
20カナダ46,290
出典:IMF

中国やインド・ブラジルのように、人口が非常に多く、さらに格差も大きい国は、一人当たりにするとどうしてもランキングは下がってしまいますね。

コロナ禍でのGDP成長率予想

コロナ禍の中で、これらの国々のGDP成長率はどのような影響を受けていくのでしょうか。様々な分析があるとは思いますが、今回はStatistaの分析レポートをご紹介したいと思います。

2020年の第二四半期のGDP予測

コロナ禍の影響で、2020年の第2Qは下記のようになると分析しています。

これをみると、中国一人勝ち、のように見えますね。

中国は2020年の第1Qは、-9.8%の経済成長率(OECDの公式見解)で、世界で最もダメージを受けていましたが、迅速に回復してきました。

ロックダウンを長く実施したフランス・スペイン・イギリスは大きなマイナスとなっています。ちなみに、欧州で唯一ロックダウンをしなかったスウェーデンは-7%前後と言われています。

日本は、第2Qでは-7.9%、2020年通期では-5.16%の成長率、と予測されています。

2021年は世界的に景気が戻ってくる?

OECDは、中国を除く全てのG20諸国が2020年、景気後退に陥るとていますが、2021年には迅速かつゆっくりと回復してくると予想しています。

以下の図のように、OECDは世界のGDPが2021年第3四半期までにパンデミック前の水準に戻るとしていますが、不確実性が依然として高く、どのくらい回復するかは未知数です。上昇局面と下降局面の両方のシナリオが考えられるともしています。

参照:
Coronavirus Causes GDP Contraction Around the World
OECD Sees Global GDP Return to Pre-Pandemic Level in 2021

  • この記事を書いた人

Dr.Mory

金融業界歴22年のファイナンシャルプランナー。得意分野は、保険とローン・資産運用。旅行業界の経験から旅行プランニングも行ってます。猫と旅行・ガジェット類が好きです。

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