Chat GPTに「持ち家と賃貸どちらが得か」聞いてみた

Chat GPTにFP分野における様々なことを聞いてみました。

回答が正しくわかりやすいのであれば、私たちFPの役割が「知識やノウハウを伝える仕事」から「お客様の実践サポート」へ移行させていくことができます。

今回は「住宅」に関するトピックです。賃貸が得か?持ち家が得か?を聞いてみました。

さてAIの回答はどうでしょうか?

目次

賃貸と持ち家はどちらの方が得でしょうか

「賃貸と持ち家、どちらがお得?」という問いは長年に渡って議論されていると思います。
AIはどう答えてくれるのでしょうか?

下記のような回答でした。

非常に模範的な回答です。わかりやすくまとめられています。なぜか最後は途中で途切れてしまっていますが..。

リアルなFPとして、AIの回答に少し解説を加えたいと思います。

賃貸のメリット

賃貸のメリットに下記4点が挙げられています。これはまさにその通りです。
特に、3の「ライフスタイルの変化に対応しやすい」のは賃貸の最大のメリットとも言えます。

4の「不動産価格の変動に影響を受けない」というのは賃貸契約期間中のみに当てはまります。不動産価格が上がれば、家賃相場も徐々に上昇していくからです。

【賃貸のメリット】

  1. 初期費用が少なくてすみ、手軽に入居できる。
  2. メンテナンスや修繕に関する費用や手間を抑えることができる。
  3. 住み替えが容易で、自由度が高いため、転勤やライフスタイルの変化に対応しやすい。
  4. 不動産価格の変動に影響を受けず、賃貸契約の期間内は家賃以外の負担が少ない。

次に賃貸のデメリットを見てみましょう。

賃貸のデメリット

【賃貸のデメリット】

  1. 家賃が高い場合、長期的に見ると持ち家よりもコストがかかる可能性がある。
  2. 賃貸物件のオーナーの都合で、急に退去を求められることがある。
  3. 賃貸物件は所有権を持たず、将来的に住まいを持ちたい場合は、それまでに十分な貯蓄が必要となる。

同じ間取り・クオリティであれば、持ち家の方が賃貸よりもトータルコストでは負担が小さい傾向があります。
当たり前ですが、賃貸は「誰かが購入した物件」に「利益を乗せて」人に貸すからです。

つまり自分で購入した場合、それを人に貸すのでしたら、当たり前ですが、ローン負担などを上回る金額で人に貸すはずで、その意味では持ち家の方が安く住むことができます。
(もちろん購入価格や相場により、そうならないケースもあります)

賃貸の最大のデメリットは「高齢者になった時」です。

高齢者、特に単身者は、賃貸物件が借りにくいのが現状です。
希望の物件が借りられないばかりか、希望エリアを変えないといけないことも間々あります。

昔に比べると借りられるようになったとは言え、まだまだ厳しい面は残っています。
テレビやYouTubeなどで、有名人や資産家がよく言っている「賃貸でも大丈夫」という言葉に騙されないようにしましょう。
彼らと私たち一般人は、状況が全く違います。

デメリットの3.にあるように、「十分な貯蓄」や「高収入」である場合にのみ、こうしたデメリットを回避できると考えておきましょう。

持ち家のメリット

【持ち家のメリット】

  1. 長期的に見ると、家賃を払い続けるよりも持ち家の方がコストが低くなる可能性がある。
  2. 自分の好きなように住まいを改装したり、ペットを飼ったり、庭やガーデニングを楽しんだりできる。
  3. 不動産価格の上昇により、将来的に売却することで利益を得ることができる。
  4. ローンを返済していく過程で、不動産資産を形成することができる。

持ち家のメリットも非常に簡潔にまとめられていますね。さすがAIです。

家をライフステージに合わせて好きなようにできる、資産価値を生むことができる、というのが持ち家のメリットです。

ですが、購入するときの物件選びで将来損するか得するかが決まってしまう可能性が高いです。
購入時に慎重に検討することが重要です。

また、「住むところがない」ということがないので、安心感を得られるというのも大きなメリットと言えるでしょう。
賃貸の場合、借りられるところがなかったら「住む場所がない」状況になってしまう可能性があるからです。

株などの金融資産と同じく不動産は、しっかり選んで購入できれば、将来「有効な資産」になってくれます。

持ち家は、ローンを利用して買うことが多いと思いますが、ローンは誰でも使えるわけではありません。
審査もありますし、条件も人によって異なります。

つまり、誰でも購入できる株や投資信託と違って参入障壁があるので、きちんと物件を選べば、損をする可能性は実は低いのです。

持ち家は「資産価値の有無」がメリットを作り出す大きな要因と言えるのではないでしょうか。

持ち家のデメリット

【持ち家のデメリット】

  1. 初期費用が高く、ローン返済やメンテナンス費用がかかる。
  2. 住宅ローンを組んでいる場合、将来的な金利の変動に影響を受ける可能性がある。
  3. 住宅ローンの返済期間中は、住まいを変えることが難しくなる。
  4. 不動産価格の下落により、将来的な売却益が減少する可能性がある。

デメリットも上手にまとめられていますね。

持ち家のデメリットは、購入する際にそれなりの資産(現金)を持っている必要があるという点が挙げられます。
買いたくても買えない物件もあるのです。

金利や不動産価格の下落といった点は、購入前のシミュレーションや物件選びで避けられる可能性が高いので、念入りに行いましょう。

まとめ

Chat GPTは非常に簡潔にわかりやすく回答をまとめてくれています。
わざわざ書籍を買わなくても一定の知識をつけられそうです。

持ち家と賃貸で悩んでいる方は、他にもいろいろ質問をしてみてください。

賃貸と持ち家のメリット・デメリットを見てみると、賃貸は「住まいの環境面」・持ち家は「費用や価格の経済面」が主な項目として挙げられています。

また、賃貸は「時間軸が現在」、持ち家は「時間軸が将来」となっていることも見逃せません。

賃貸と持ち家どちらを選ぶかを

  • 住まい環境
  • 経済面
  • 将来に向けた考え

というトピックで考えてみるのも良いのではないかと思います。

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この記事を書いた人

場末のファイナンシャルプランナー。得意分野は、保険とローン・資産運用。自社では、食品卸・輸出・旅行手配も行ってます。猫と旅と音楽とガジェット類が好き。

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