資産運用

つみたてNISAとは?一般NISAとの違いやメリットをまとめました

2018年2月7日

  1. HOME >
  2. FP/マネー >
  3. 資産運用 >

つみたてNISAとは?一般NISAとの違いやメリットをまとめました

2018年2月7日

先月(2018年1月)よりスタートした新しい積み立て制度の「つみたてNISA」(積立NISA)。世間的にはまだまだ浸透していませんが、活用できればとても良い制度だと思います。
今回はつみたてNISAと一般NISAの仕組みや違いについて確認していきましょう。

結論から言うと「つみたてNISA」を始めましょう!

そもそもNISA(ニーサ)制度とは?

2014年にスタートしたNISAは英国の個人貯蓄制度であるISAを参考にしたもので、NipponのISA(Individual Savings Account)ということから「NISA」という愛称がつけられました。NISA=ニーサと読みます。
日本語では「少額投資非課税制度」といい、投資によって得られた利益が非課税になる制度です。この制度は、「貯蓄から投資へ」と各自で資産形成を促す目的もあって導入されました。

NISA制度の概要

NISAは、上場株式、公募株式投資信託の譲渡益や配当・分配金が非課税になる制度です。通常の投資では、投資により得られた収益の20.315%の税金がかかりますが、NISAの場合はこれが非課税となります。非常に大きな税制メリットですね。

約20%の税金ということは、100万円の利益が出ても手残りが80万円になってしまうわけですから、その差は大きいですね。

このメリットを享受するためには、既に証券会社に口座をお持ちの方であっても、NISA用に新しく口座を作らないといけません。
また、NISA口座は1人につき1金融機関でしか保有できません。口座を開設できるのは「日本に住む20歳以上」の方です。
非課税投資の上限額は年間120万円で、非課税期間は5年間になります。

NISA制度のメリット

年間120万円までの投資であれば、運用で得られた収益を非課税で受け取ることができます。例えば2016年に120万円を株式に投資したとします。
今年2017年にその株式が150万円に増えた場合、売却をしても非課税なので150万丸々受け取れます。これが通常の投資口座の場合、増えた金額30万円×20.315%=60,405円が税金として持っていかれるのです。

非課税期間は5年間ですので、2018年に投資したお金でしたら、2023年までは非課税の税制メリットを受けることができます。
もちろん売却だけでなく、配当や分配金も非課税の対象となります。

NISA制度の注意点

NISAの注意点①繰り越しができない

NISAでの注意点は「非課税投資額の繰り越しはできない」という点です。

例えば、2016年に株式120万円を取得→2017年は何も購入せずに、2018年に前年の2017年分と合わせて2年分の240万円を購入、ということはできないということです。2017年の非課税枠120万円はあくまで2017年度内の投資に対してしか使えません。

また、NISA対象商品は金融機関ごとに異なります。1金融機関でしか口座は開設できませんので、開設前にどのような商品があるのかをチェックしておく必要があります。(口座開設後の金融機関の変更は可能です)

NISAの注意点②ロールオーバー

また、ロールオーバーという言葉も知っておく必要があります。これは、非課税期間の延長のことを指します。
5年間の非課税期間が終わるタイミングで、あまりお金が増えていなかった・逆に減っていた、などの理由でもう少し保有しておきたい場合、何もしなければ通常口座へ移管されてしまいます。つまり「非課税」から「課税」される口座へ移ってしまうのです。
その際に、もう5年間非課税期間を延長しますよ、ということができます。これがロールオーバーです。

ロールオーバーの際は、120万円を超えた金額でも延長可能です。
例えば、120万円の投資額が200万円まで増えていてもう少し増えそうなので期間を延長したい、という場合にも200万円をそのまま延長できるということになります。

注意しなくてはいけないのは、ロールオーバーにも年間の積立可能額は加算されるということです。

どういうことかと言うと、上記のように200万円分をロールオーバーしてしまったら、その年は120万円の非課税枠を超えてしまっているとみなされ、新しく120万円の投資はできません。

逆に、例えば80万円分をロールオーバーした場合、その年に新しく投資ができるのは120万円ー80万円=40万円までということになります。

つみたてNISAと一般NISAの違い

2018年より「つみたてNISA」が始まりました。ここからは、つみたてNISAと一般NISAの相違点についてみていきましょう。

一般NISAは、年間120万円までが非課税枠として使えますが、毎月の積み立てよりも一度に投資をするスタイルを前提にしています。例えば、投資信託Aに50万円、投資信託Bに70万円購入、といった感じです。

これに対して「つみたてNISA」は、毎月コツコツ長期間に渡って積み立てていくのが前提という制度になっています。ですので、非課税期間も一般NISAは5年間、つみたてNISAは20年間という大きな開きがあります。

相違点を図にしてみました。

 一般NISAつみたてNISA
年間積立可能額120万円40万円
非課税投資期間5年20年
非課税期間の延長
(ロールオーバー)
+5年(最大10年)なし
投資先商品多数少ない
投資可能期間2023年まで2037年まで

つみたてNISAの商品

つみたてNISA向けの商品は一般NISAに比べ、かなり数が少ないです。
その大きな理由は、手数料が低水準、頻繁に分配金が支払われないなど、長期・積立・分散投資に適した公募株式投資信託と上場株式投資信託(ETF)に対象商品が限定されているためです。

販売手数料がゼロで信託報酬も低いということは、販売側はモチベーションが上がりませんが、購入側にしてみればコストが安いということ。商品数の少なさというデメリットよりもメリットの方が大きいといえるでしょう。

少ないといってもインデックス投資信託126本、アクティブ運用投資信託15本、ETF3本、合計147本ありますので十分といえば十分かもしれません。(2018年2月2日現在)(ちなみに一般NISAの場合、SBI証券だけでも130本以上の商品があります)

つみたてNISAと一般NISA、どちらを選ぶ?

一般NISAとつみたてNISAは同時に行うことができません。いずれか一方を選択する必要があるのです。どちらを選んだら良いか悩むところです。

個人的には、一般のサラリーマン家庭でしたら「つみたてNISA」をお勧めします。一般NISAとの違いは、年間積立可能額や非課税期間ですが、これらはつみたてNISAでも十分だと思うからです。
大きく3つの理由があります。

理由1. NISAでの年間投資金額は?

一般のご家庭では、よほど裕福でない限り、毎月10万円(年間120万円)もの金額をリスクのある投資商品にまわすことはないと思います。
つみたてNISAは非課税枠が年間40万円(月々約33,000円)ですが、投資商品への積み立てが毎月3万円でも十分ではないかと思うのです。

理由2. 投資商品の数は?

現状では、つみたてNISAは147本の商品があります。(2018年2月2日現在)一般NISAはと選べる商品にかなりの差があります。

ですが、日々の生活に追われていることが多い一般のご家庭は、商品を選ぶだけでも大変なので、147本もあれば十分ではないでしょうか。
僕は、長期投資の場合、手数料の安いインデックスファンドを基本に考えるのが良いと思っているので、毎月何も考えずに機械的に約3万円を投資してくスタイルに、つみたてNISAはぴったりだと思うのです。

理由3. 投資目的

投資をする一番の目的は「長期の積立で複利の恩恵を受ける」、つまり最終ゴールは「老後資金形成」ではないでしょうか。短中期的には、教育資金や住宅資金(購入・繰り上げ返済など)が必要になると思いますが、これらは投資よりも預貯金を中心に考えるべきだと思いますし、つみたてNISAであっても払い出しを行えば良いわけです。

つまり、長い期間に渡って、家計に大きな影響を与えない程度の金額をコツコツ積み立てていき、老後資金を第一の目的に据える、もし緊急に資金が必要となれば一部取り崩せばよい、ということです。
しかもその投資で増えた分が非課税でまるまる受け取れる制度であれば最適ではないでしょうか?

長期運用と複利の恩恵を得る

毎月3万円を20年に積み立てた場合、積み立て累計額は720万円になります。これらを複利で運用した場合、下記のような積み立て結果となります。
年利1%で約797万円
年利3%で約983万円
年利5%で約1,222万円
もし、つみたてNISAでこうした運用結果が得られた場合、非課税なのでこの金額がそのまま受け取れます。
通常の運用であれば、約20%が税金として持っていかれるので、手元に残るのは8割です。この差は大きいと思います。

ぜひNISAを活用して資産運用をしましょう!

ジュニアNISAも知っておこう

一般NISAは20歳からしか口座開設ができないということから、2016年4月に0-19歳を対象としたジュニアNISAが始まりました。

一般NISAとの違いは、0-19歳という対象年齢のほか、非課税枠が80万円/年であること。また、金融機関の変更が不可だったり、18歳まで払い出しができない、などいくつか注意が必要です。
あまり、使い勝手の良い制度ではなはいので、現状ではあまりお勧めしません。

まとめ

老後の財産形成を行うためには、長期投資が重要なアクションになります。NISAのような優遇制度を利用しつつ、民間の保険商品や投資商品を組み合わせて、上手な財産形成を行っていきましょう。

  • NISA口座を開設できる金融機関は一つだけ(変更は可能)
  • つみたてNISAと一般NISAはどちらか一方しか選べない
  • 非課税枠:一般NISAは年間120万円まで、つみたてNISAは年間80万円まで
  • 非課税期間は一般NISAは5年間、つみたてNISAは20年
  • 一般NISAは、ロールオーバーを使って非課税期間は延長できます(5年)
  • 長期投資をコツコツとするなら「つみたてNISA」がおすすめ

  • この記事を書いた人

Dr.Mory

金融業界歴22年のファイナンシャルプランナー。得意分野は、保険とローン・資産運用。旅行業界の経験から旅行プランニングも行ってます。猫と旅行・ガジェット類が好きです。

-資産運用
-

© 2020 FPと旅行の情報サイト | Dr.Mory.com