税金は戦争から生まれる?

さて、今回は確定申告関連の話題です。

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確定申告の歴史

私もサラリーマン生活が長く、今年久しぶりの確定申告を行いましたが、事業者に取って納税というのは負担が大きいですね。
納税義務がありますので、しっかりお支払いしますが、資金繰りの重要性を改めて感じました。(もっと負担が重いと感じるのは社会保険ですが・・・)

サラリーマンが自分で確定申告を行わないのは、会社が代わりにやってくれているから。年末になると提出する年末調整というやつですね。

戦前は、納税は税務署が税務額を確定させて、納税者に告知をしていたシステムだったのですが、太平洋戦争中に戦費を調達するために、国民の課税範囲を広げました。そのことで、国の納税事務の負担が激増してしまい、源泉徴収制度と年末調整を導入。所得税の徴収(源泉徴収)と税額の確定(年末調整)を企業に代行させた、という歴史があります。

所得税はイギリスが最初

世界的には、ここまで丁寧に会社がやってくれる国は少ないと聞いたことがあるのですが、実際はどうなのでしょう?
でも間違いなく、日本のサラリーマンは納税意識と税負担意識が薄いように思います。制度も難しいので、なかなか学ぶ機会も意欲もわかないのは事実ですけどね・・・。

ちなみに、世界で初めて所得税が導入された国はイギリスです。
時期は1798年、日本では寛政10年・11代将軍徳川家斉の時代ですね。伊能忠敬が蝦夷地の観測を始めた頃になります。

イギリスが所得税を始めた理由は、ナポレオン戦争で戦費が必要になったから。日本の年末調整と同じで戦争が理由だったんです。
世界の歴史は、戦争によって作られることが多いですね。(アメリカの所得税導入も1862年、南北戦争の財政需要がきっかけです)
日本はイギリスから遅れること約90年、1887年(明治20年)に所得税が導入されました。

それでも世界的には早いスタートだったようです。

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この記事を書いた人

場末のファイナンシャルプランナー。得意分野は、保険とローン・資産運用。自社では、食品卸・輸出・旅行手配も行ってます。猫と旅と音楽とガジェット類が好き。

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