外貨建て保険でおさえておきたい4つのメリット・2つのデメリット

ここ最近、数多くの保険会社が販売をしていて人気も高い「外貨建て保険」。 今回は、外貨建て保険のメリット・デメリットをご紹介いたします。

目次

外貨建て保険とは?

ドルやユーロなど外国の通貨で保険料を支払い、保険金や解約金なども外国通貨で受け取る保険のことです。基本的には、保険料の支払い、保険金受取りなどが、外国通貨で行われる点以外は、通常の保険と仕組みの違いはありません。通常の保険は、日本円でのやりとりですので「円建て」という表現も使われます。

なぜ、外貨建てが人気なの?

一番の理由は、保険会社ががんばって営業推進しているからです(笑)。金融商品は一般の方にはわかりにくい点も多いので、販売側の力の入れようでメインストリームになったりします。

一方で顧客側に立って見てみると、やはり外貨建て商品の「金利の高さ」が一番の理由だと思います。長年低金利状態が続いている日本ですが、海外はそれに比べると高い金利の国が多いので、その高金利から多くの方が外貨で運用される保険に加入されているのだと思われます。 例えば、日本の最大手-日本生命の米ドル建てや豪ドル建て商品は、積立利率が2.5%〜3.4%程度あります。(商品によって異なります)

外貨建て保険のメリット

そんな外貨建て商品のメリットをみていきましょう。

メリット1. 運用益を見込める

金利が高い事から、資産運用商品としての魅力があります。運用結果が解約金や満期金だけでなく、保険金に反映することもあります。

メリット2. 保険料が割安

運用益が見込めるのは顧客だけでなく、保険会社も一緒です。そのため、運用での利益を見越して保険料を安く設定できるのです。顧客としては、死亡時の保険金を求めて保険に加入する場合、通常よりも安く加入できる場合もあります。

メリット3. 資産の分散ができる

外国通貨で金融商品を持つことで資産を分散することができます。将来的に、地震などの災害や景気の低迷等によって円の価値が下がるということもありえます。そのような際に、外貨で資産を持っていると資産の保全に有効です。

メリット4. 為替差益もあり得る

ドルやユーロなどの外貨商品は、契約した時よりも円安になった際に満期を迎えたり、解約をすれば、受取額は増加します。このように為替によって特をするケースもあります。

外貨建て保険のデメリット

メリットがあるということはもちろんデメリットもあります。

デメリット1. 為替による損もある

メリットの裏返しで、契約した時よりも、満期時・解約時に円高となっている場合は、受取額は減少してしまいます。

デメリット2. 手数料がかかる

保険料の支払い・保険金や解約金の受取りなど、外貨と円で両替が必要な際に手数料がかかります。この手数料は契約者負担です。こうした両替時だけでなく、特別勘定と呼ばれる保険種類の場合(商品名に「変額」と書いてるものです)、投資信託と同じく信託報酬という手数料が引かれたりもします。

外貨建て保険はどんな人に向いている?

そもそも保険なので、保険が必要でない人には向いていません。また、資産運用のみを考えている人にも不向きです。(投資信託か株式や債券投資を行えば良いのですから) 死亡保障が必要で掛け捨てではなく、お金が戻ってくるものが良い人は検討してみてはいかがでしょうか?

まとめ

外貨建て保険に限らず、金融商品には必ずメリットとデメリットがあります。
メリットも大きいですが、デメリットもあるため、加入前に商品内容を確認する必要があります。

運用を考えているんだけど保険機能は要らない、という方・・・保険がついていても良いパフォーマンスを出すものも最近はありますので、検討する価値はあります。 金利の高さや保険料の安さなど、円建て保険にはない魅力があるため、ご自身にマッチする商品かどうか気になる方は一度チェックしてみて下さい。

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この記事を書いた人

場末のファイナンシャルプランナー。得意分野は、保険とローン・資産運用。自社では、食品卸・輸出・旅行手配も行ってます。猫と旅と音楽とガジェット類が好き。

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